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前回の撮影術→→1-4. 角度を変えて撮る
前回は角度を変えて撮ることで、被写体の雰囲気が変わることを説明しました。
これまでのコンテンツのポイントをまとめると、以下のとおりです。
・「構図」という考え方を知る
・「構図」で写真の印象が変わる
・写真の「主題」を明確にする
・角度を変えると被写体の雰囲気が変わる
これらをフル活用することで「写真の主題を決め、構図と角度を意識しながら写真を撮れる」と思います。次のステップとして、写真の主題以外の部分に目を向けてみましょう。
わかりやすいように作例を使って説明していきます。まずは、下の写真をみてください。

構図は多少意識しつつ、主題を明らかにして、角度はあんまり気にせず撮りました。被写体のランプは綺麗なのですが、どこか抜けた写真になっています。これは真ん中の黒いところに何もないことで、主張の弱い写真になってしまった例です。
次の作例。

これはど真ん中に主題(白鳥)を配置したいわゆる日の丸構図です。基本的に良くない構図とされています。さらに写真全体に対してメインの被写体が小さく、それ以外の水面の部分が写真の「空き」の領域として多くを占めてしまっています。上の石垣もなんとなく圧迫感を感じます。こういった、写真の「空き」が多くなると、なんとなく締まりのない写真に見えることが多くなります。自分の撮りたい主題が定まっている場合、もう一歩前へ踏み込んで主題自体を一回り大きく写したり、その主題を引き立てる副題を配置したり、「空き」の空間にそっと花を添えてくれる脇役を入れることで見栄えのする写真になることがあります。
例えば、下の写真を見ると下の方に「空き」がありますね。

この手の空きはそう簡単に埋められるものではありませんが、この写真のときにはこの空間を埋める手段がありました。そうして撮れた写真が↓です。

水が吹き上がるタイミングを待つことで、写真の下の方の空間も埋められました。さらに、動きがあってにぎやかな写真になりました。
それから次の写真。

ざっと目の前の景色を撮ってみたものですが、これも下の方が埋まっていないのが少し気になります。そこで、カメラを構えて待ってみると…

船が通りかかって景色にとけ込んだ形になりました。写真全体として下方向に安定感が増したと思いませんか?
こういった感じで、写真を撮ったときにその写真のどこかに気になる「空き」がないかどうかを意識し、その空きを埋める努力をすることで、写真の完成度を高めていくことができます。上の2つの例では、偶然そこを埋めてくれるものがありましたが、必ずしも埋めてくれる何かがあるわけではありません。例えば下の写真。

これについてはさすがに水の部分を埋めてくれるものは通りませんし、仮に通ったとしても意外と邪魔になってしまいそうです。そこで工夫してみた写真…

空を増やしてみることで、全体としての印象が変わりました。空には雲もありますので、空間を埋める役割を果たします。デジカメならば撮ってその場ですぐ確認することができるので、その場ですぐ確認して、撮った写真の印象が思い通りに行かないようであればすぐに撮り直すことが可能です。
ただ、自分の撮った写真を客観的に見るのは難しいものです。自分は写真を撮った現場にいたので、その周りに何があるか、どうしてそこを撮ろうと思ったのかがわかるため、その写真を見たときの情報が写真だけを見た人よりも多くなります。そうなると、自分は写真に対して満足できるのだけど、第三者が見るとなんだかよく分からない写真、主題が見えない写真ができあがってきます。自分の撮った写真を厳しく客観的に見る目を育てるのも大切な訓練であると思います。
次の写真

観覧車を撮ってみましたが、右上の方の空間がなんだか気になります。じゃあちょっと工夫してみようかなと撮ってみたのが次の写真

この写真のが良いかどうか、というと私は良くないと思います。この写真だと、右の観覧車が主役なのか左のビルが主役なのか分かりません。この両方が主役である写真だ、というのならば良いですが、観覧車が主役である写真だとはなかなか思えないのではないでしょうか。試しにこんな写真も撮ってみました

この写真が良いか、というとこれまた賛否両論だと思います。空の比率を高めた方が良い(高めても青空じゃないので栄えないし雲もない)、海の比率を高めた方が良い(なんとなく圧迫感のある写真になりそう)などなどいろいろあると思いますが、撮る人が伝えたいように、自分が良いと思う撮り方をするのが一番だと思います。そうはいっても構図だのなんだのといろいろある基本的な知識くらいは抑えておいた方が、良い写真を追求する上で参考になると思うので一通りのことは学んでみることをオススメします。
と、まぁ今回は写真の中の「空き」を埋めるということを話してきましたが、必ずしも空きの無い写真が良いとは言えません。空きを活かした写真も、写真表現のうちです。大切なのはいろいろ試してみることだと思います。最後に、空きはあるけどこれはこれで形になっている写真で終わりにしたいと思います。

ではまた次回〜
次回の撮影術→→1-6. 写真の「背景」を考える
前回は角度を変えて撮ることで、被写体の雰囲気が変わることを説明しました。
これまでのコンテンツのポイントをまとめると、以下のとおりです。
・「構図」という考え方を知る
・「構図」で写真の印象が変わる
・写真の「主題」を明確にする
・角度を変えると被写体の雰囲気が変わる
これらをフル活用することで「写真の主題を決め、構図と角度を意識しながら写真を撮れる」と思います。次のステップとして、写真の主題以外の部分に目を向けてみましょう。
わかりやすいように作例を使って説明していきます。まずは、下の写真をみてください。

構図は多少意識しつつ、主題を明らかにして、角度はあんまり気にせず撮りました。被写体のランプは綺麗なのですが、どこか抜けた写真になっています。これは真ん中の黒いところに何もないことで、主張の弱い写真になってしまった例です。
次の作例。

これはど真ん中に主題(白鳥)を配置したいわゆる日の丸構図です。基本的に良くない構図とされています。さらに写真全体に対してメインの被写体が小さく、それ以外の水面の部分が写真の「空き」の領域として多くを占めてしまっています。上の石垣もなんとなく圧迫感を感じます。こういった、写真の「空き」が多くなると、なんとなく締まりのない写真に見えることが多くなります。自分の撮りたい主題が定まっている場合、もう一歩前へ踏み込んで主題自体を一回り大きく写したり、その主題を引き立てる副題を配置したり、「空き」の空間にそっと花を添えてくれる脇役を入れることで見栄えのする写真になることがあります。
例えば、下の写真を見ると下の方に「空き」がありますね。

この手の空きはそう簡単に埋められるものではありませんが、この写真のときにはこの空間を埋める手段がありました。そうして撮れた写真が↓です。

水が吹き上がるタイミングを待つことで、写真の下の方の空間も埋められました。さらに、動きがあってにぎやかな写真になりました。
それから次の写真。

ざっと目の前の景色を撮ってみたものですが、これも下の方が埋まっていないのが少し気になります。そこで、カメラを構えて待ってみると…

船が通りかかって景色にとけ込んだ形になりました。写真全体として下方向に安定感が増したと思いませんか?
こういった感じで、写真を撮ったときにその写真のどこかに気になる「空き」がないかどうかを意識し、その空きを埋める努力をすることで、写真の完成度を高めていくことができます。上の2つの例では、偶然そこを埋めてくれるものがありましたが、必ずしも埋めてくれる何かがあるわけではありません。例えば下の写真。

これについてはさすがに水の部分を埋めてくれるものは通りませんし、仮に通ったとしても意外と邪魔になってしまいそうです。そこで工夫してみた写真…

空を増やしてみることで、全体としての印象が変わりました。空には雲もありますので、空間を埋める役割を果たします。デジカメならば撮ってその場ですぐ確認することができるので、その場ですぐ確認して、撮った写真の印象が思い通りに行かないようであればすぐに撮り直すことが可能です。
ただ、自分の撮った写真を客観的に見るのは難しいものです。自分は写真を撮った現場にいたので、その周りに何があるか、どうしてそこを撮ろうと思ったのかがわかるため、その写真を見たときの情報が写真だけを見た人よりも多くなります。そうなると、自分は写真に対して満足できるのだけど、第三者が見るとなんだかよく分からない写真、主題が見えない写真ができあがってきます。自分の撮った写真を厳しく客観的に見る目を育てるのも大切な訓練であると思います。
次の写真

観覧車を撮ってみましたが、右上の方の空間がなんだか気になります。じゃあちょっと工夫してみようかなと撮ってみたのが次の写真

この写真のが良いかどうか、というと私は良くないと思います。この写真だと、右の観覧車が主役なのか左のビルが主役なのか分かりません。この両方が主役である写真だ、というのならば良いですが、観覧車が主役である写真だとはなかなか思えないのではないでしょうか。試しにこんな写真も撮ってみました

この写真が良いか、というとこれまた賛否両論だと思います。空の比率を高めた方が良い(高めても青空じゃないので栄えないし雲もない)、海の比率を高めた方が良い(なんとなく圧迫感のある写真になりそう)などなどいろいろあると思いますが、撮る人が伝えたいように、自分が良いと思う撮り方をするのが一番だと思います。そうはいっても構図だのなんだのといろいろある基本的な知識くらいは抑えておいた方が、良い写真を追求する上で参考になると思うので一通りのことは学んでみることをオススメします。
と、まぁ今回は写真の中の「空き」を埋めるということを話してきましたが、必ずしも空きの無い写真が良いとは言えません。空きを活かした写真も、写真表現のうちです。大切なのはいろいろ試してみることだと思います。最後に、空きはあるけどこれはこれで形になっている写真で終わりにしたいと思います。

ではまた次回〜
次回の撮影術→→1-6. 写真の「背景」を考える
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工夫してみた
本日は「工夫してみた」をキーワードに、何をどう工夫してよくなった事例があるのかが書かれたテキストを、拾い出してみようかと思います。
たのしい検索 ゆかいな検索 2007年10月05日(Fri) 05:31
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